ALF v2への移行期間
2025年10月31日:ALF v2リリース
2025年11月28日:ALF v1がなくなり、v2のみ使用可能
タスクは、顧客が頻繁に要請する特定の業務を自動化されたフローで処理できるようにした機能です。これからはタスクを使って、単純な質疑応答を越えた、対話型での実際の業務処理が可能です。
例えば、顧客が「注文をキャンセルしたいです」と言うと、単に「キャンセル可能かをこちらで確認してください」と回答するのではなく、注文履歴を照会して→キャンセル可能かを判断し→キャンセル結果をシステムに反映した後→顧客に最終結果を案内することができます。
そのため、オペレーターは反復務から離れて核心業務に集中でき、企業は人材リソースを効率的に配分することができます。
注文キャンセル&返金タスクの例
顧客が注文キャンセルと返金を要請すると、注文履歴を確認し、条件を満たすとキャンセルと返金処理を行います。
業界別のタスク活用例
業界 | タスクの活用例 |
EC (一般) | 注文キャンセル、配送先変更、返品/交換 |
EC (高単価) | 配送日程指定、保証期間によるAS受付/有償修理 |
旅行/航空会社/宿泊 | 予約変更、予約キャンセル、クーポン適用 |
サブスク/SaaS | 契約日変更、契約状況の確認、定期決済のキャンセル&返金 |
病院/医療 | 予約変更、キャンセル、書類発行の要請 |
教育 | 受講登録/変更/キャンセル処理、教材の配送状況の案内、授業日程/講師変更の問い合わせ |
タスクは、1 つのトリガーと複数のステップで構成されます。
トリガー:タスクがどのような状況で実行されるかを定義します。
ステップ(ノード):各ステップごとに何をするかを定義します。
これらを組み合わせることで、単純な流れから複雑な業務プロセスまで自由に設計できます。
トリガーは、タスクがいつ開始されるかを定義する開始時点です。
顧客が特定の話を出した際に「このタスク(業務フロー)を実行せよ」という条件を作成します。
❶ トリガーの作成
タスクを実行する条件を自然言語で作成します。顧客が「返金してください」「注文のキャンセルを希望します」など、特定の要請をすると自動的にタスクが開始されるように設定できます。
❷フィルタリング
フィルタリング条件を設定して、タスクが特定の条件でのみ作動するように制限できます。
顧客フィルタリング:顧客情報(例:VIP顧客のみ)で実行可否を制限
問い合わせフィルタリング:問い合わせ情報(例:特定の問い合わせタグを含む)で実行可否を制限
動作サービス:チャネルトーク、電話、LINE、Instageramなど動作するサービスを制限
例)「返金したい」というトリガーフレーズ+VIP顧客フィルターを同時にかけると、VIP顧客が返金を要請した時のみタスクが実行されます。
ステップは、タスクを構成する小さな単位です。ステップはパズルのピースのようにそれぞれの役割を持っていて、この流れに沿って実際の業務が処理されます。
ALFがプロンプトの順番に沿って問い合わせ対応をするステップです。顧客にどのような言葉で会話するのか、どのような順序で業務を処理するかを定義することができます。実際のスタッフの業務処理プロセスを自然言語で作成できるため、非開発者でも簡単に設計できます。
プロンプトの作成
実際のスタッフが遂行する業務プロセスをそのまま記載し、ALFがどのような順序で何をすべきかを文章で作成します。
単純な説明だけでなく、実際の業務規則も順番に記載することができます。
例)"注文番号を確認して注文情報を照会した後、30日が過ぎた場合は返金不可の案内をし、30日以内であれば返金可能として処理します。"
エージェントステップは、全てのプロンプトを実行後、顧客からの返信がある場合にのみ次のステップに進みます。
顧客が返信しない場合、そのステップは待機状態として維持され、顧客がメッセージをもう一度送ると次のステップに進みます。
変数の活用
プロンプト作成中に@を入力すると様々な変数を活用でき、問い合わせ処理アクションを使用できます。
❶変数を読み込む:顧客情報、問い合わせ情報、メモリーデータの活用可能
例)チャネルトークの連絡先管理に保存された顧客情報を基盤に回答
❷変数をアップデート:顧客情報、問い合わせ情報、メモリーに新しいデータを保存
例)質問を介して電話番号を入力し、顧客プロフィールに保存
❸問い合わせ処理アクション:チャットを開く、チームを割り当て、担当者を割り当て、フォロワーを設定、問い合わせタグを設定などの簡単なアクションを自動処理
メモリーとは?
メモリーは、タスクを実行している間だけ、一時的に情報を保存しておく一時ストレージです。
PCでクリップボードにテキストをコピーしておけば他のところに貼り付けるまでしばらくその内容を記憶するように、メモリーも顧客が入力した情報(注文番号、住所、電話番号など)をしばらく保存しておき、次のステップで必要な瞬間に呼び出して使うことができます。
タスクが終了すると、メモリーにあった情報も一緒に失われます。
下の例のように、前で受け取った情報を後ろで再び活用しなければならない場合に、メモリーが必要になります。
例)
顧客が注文番号を入力
ALFがその注文番号を記憶
その後のステップで、メモリーの注文番号に基づいて分岐を分けたり、結果のメッセージに再度読み込んで案内します。
固定されたフレーズを顧客に送信するステップです。
タスクの進行中に固定メッセージ送信が必要な場合に使用します。
例えば、問い合わせの中で「しばらくお待ちください」「注文が正常にキャンセルされました」のように、必ず案内すべき固定フレーズを顧客に送信できます。
単にフレーズを送信するだけでなく、ボタンを挿入すると顧客がクリックして別のランディングページに移動したり、コマンドを実行させることができます。
タスクの途中でJavaScript形式のコードを直接実行し、「単純回答」を超えて実際の処理(照会、更新)を行うステップです。
例)注文番号を受け取って内部の注文APIでステータスを照会 → 該当注文の配送状況を確認して案内する。
いつ使えばいいですか?
エージェントステップで収集したデータ(注文番号、電話番号など)を検証する必要がある場合
社内システム/外部サービスとAPI通信が必要な場合
複雑な条件をコードで判断し、次の分岐を決めたい場合
メモリーにデータを保存し、その後のステップで再使用する場合
テストとデバッグ
作成したコードを右上のテストボタンですぐにテストできます。
実行結果/エラーはログで確認できます。
顧客との会話の途中で、問い合わせ管理に必要な内部アクションを自動的に実行するステップです。
アクションの種類 | 説明 |
優先順位を設定 | 問い合わせの優先順位を「高い」「普通」「低い」に自動分類 |
チームを割り当てる / 外す | 特定チームに問い合わせを自動的に割り当てるか、既存の割り当てを外す |
担当者を割り当てる / 外す | 特定のオペレーターを自動指定するか、担当者を外す |
フォロワーを設定 / 外す | 特定のオペレーターが問い合わせをフォローするように設定または解除 |
顧客タグを設定 / 外す | 顧客プロフィールにタグを追加または削除 |
問い合わせタグを設定 / 外す | 問い合わせにタグを自動追加または削除 |
問い合わせメモを追加 | 問い合わせメモに自動でメモを作成 |
チャットを開く | 問い合わせステータスを「対応中」に変更して受信トレイに表示 |
タスクは、複数のステップが順番に接続されることで1つのワークフローが完成します。
ステップとステップを接続する方法は大きく分けて2つあります。
単一ステップに移動
特別な条件なしに指定された次のステップに移動します。
タスク完了:現在のステップでタスクを終了
単一ステップに移動:次のステップ1つだけ指定して順序通りに進行
条件で分岐
タスクの実行中に分岐を作成し、条件や顧客の選択に応じて、状況に合った次のステップに進むことができます。
条件で分岐:顧客情報、問い合わせ情報、メモリー、営業時間を基準に、次のステップを異なるように指定できます。
選択肢ボタンで分岐:顧客がボタンを押し、目的の経路を選択できます。(リリース予定)
設定したタスクが正しく動作するかどうかをプレビュー画面でテストできます。
今見ているタスクの設定のみ確認できます。
タスクは、ローカル(自分のPC/ブラウザー)に一時保存されたバージョンで動作します。
チャネルの全てのタスクを一目で確認して管理できる画面です。
似たようなタスク同士をフォルダーにまとめて管理でき、各タスクの実行状況と解決数もすぐに確認できます。
タスクは [保存] するまではローカル(PC/ブラウザー)にのみ保存されます。(一時保存状態)
[保存] ボタンを押すと、そのタスクが保存され、全てのスタッフが照会できます。
[パブリッシュ] すると、タスクが実際の問い合わせで活用されます。