単価の低い商品などは、グロスで管理されていることも多いかと思います。
本記事では、ReCOREを使ったグロス管理の方法をお伝えいたします。
ReCOREをご利用開始前に、事前にグロス管理されたい商品のカタログをいくつか作成しておくと便利です。
通常の商品は「買取・仕入日」や「販売価格」を個別に管理いたします。
一方でグロス管理については、いかなる商品であってもすべて一括で同等管理する方法となります
例えば、以下のような商材の場合はグロス管理いただく場合が多くございます。
・ 鑑定品以外のトレカ ・ノーブランド扱いの衣類 ・貴金属類 ・ 金券、切手類、チケット
※買取(仕入)後にEC出品を行う想定の商品や高単価の商品は”グロス管理”ではなく”個別管理”が向いております。
ReCOREでは上記一般的な運用背景から、グロス管理商品の原価については、同一カタログの原価合計金額を在庫数で割った平均金額より算出しています。
加えて、前段の背景よりグロス管理商品は、グロス管理商品として最初に商品が登録された日を「入庫日」とし、最初に品出しされた日を「品出し日」となります。 同じカタログに対して2回目以降の入庫・品出しについて、各日付は更新されません。
買取・仕入時に、在庫に登録されている販売金額(販売単価)とは別の販売単価(販売金額)を指定されましても、それ以前に在庫として登録されている販売金額と同一の金額が設定されます。
売買価格ルール設定より該当する「カテゴリ」や「商品」にルールを設定されている場合は、店頭買取時に商品を登録すると【買/売推奨単価】へ価格が表示されます。 【買/売推奨単価】をクリックすることで表示価格が「買取単価」「販売単価」へ反映されます。
「買取金額」は、確定時の買取単価より税抜価格を算出のうえ、同在庫の原価合計金額へ加算され平均金額を原価として計上されます。 「販売金額」は、それ以前に在庫として登録されている販売金額と同一の金額が設定されます。
グロス管理商品 | グロス管理以外の商品 | |
---|---|---|
原価 | 同一カタログの原価合計金額を在庫数で割った平均金額 | 買取単価(税抜)仕入単価(税抜) |
入庫日 | 最初に商品が入庫登録された日※2回目以降の入庫されても、日付は更新されません。 | 各在庫が入庫された日 |
品出し日 | 最初に品出しされた日※2回目以降の品出しされても、日付は更新されません。 | 各在庫が品出しされた日 |
販売単価 | 在庫に登録されている「販売単価」 | 買取・仕入時に指定された「販売単価」 |
グレード | 在庫に登録されている「グレード」 | 買取・仕入時に指定された「グレード」 |
コンディションタグ | 在庫に登録されている「コンディションタグ」 | 買取・仕入時に指定された「コンディションタグ」 |
コンディション詳細 | 在庫に登録されている「コンディション詳細」 | 買取・仕入時に指定された「コンディション詳細」 |
商品メモ | 在庫に登録されている「商品メモ」 | 買取・仕入時に指定された「商品メモ」 |
グロス管理のカタログを作成する場合は、以下のヘルプガイドを参照します。
商品カタログについて
本ガイドでは、商品カタログについて解説します。

【店頭買取】メニューより【新規買取】をクリックします。
「買取商品」欄で登録されたい商品名を入力してEnterキーをクリックし、【新規商品の登録】ボタンをクリックします。
カタログ「新規商品登録」画面が表示されます。
グロスモードは、次の項より詳しい解説を確認のうえ選択し、カタログ内で登録したい情報を各項目へ入力します。
※「カテゴリ」には設定したカテゴリを元に【KPI】メニューより数値管理が可能ですので、自店で把握されたい階層まで選択します。
入力完了後、【新規商品を登録する】をクリックすると、カタログが作成されます。
【グロスモード】項では、次の4つの形式より管理されたい方法からモードを選択します。
①「‐」 ②「デフォルト」 ③「グレード別(全て)」 ④「グレード別(新品・未使用のみ)」
【グロスモード】の各選択肢については以下を参照ください。
新たな在庫が入庫される度に、新しく在庫コードが発番
新たな在庫が入庫時、既存の在庫コード(最新で発番されたコード、在庫コードがまだない場合は新しく発番されたコード)に数量が追加
例)既存でグレード『中古B』の在庫が存在していた場合
入庫時グレード『中古A』(他グレードを含むどのグレード)を指定した場合も既存の在庫コード(グレード『中古B』)へ数量が追加
・デフォルトグロスに向いている商品
– 状態(グレード)の概念を持たず(持たす必要がなく)、販売金額も変わらない商品 – トレーディングカードのストレージ – 低単価衣類など
新たな在庫が入庫時、既存のグレード毎の在庫コード(最新で発番されたコード、在庫コードがまだない場合は新しく発番されたコード)に数量が追加
例)既存でグレード『中古B』のみ在庫が存在していた場合
入庫時グレード『中古A』を指定した場合は、新たにグレード『中古A』の在庫コードが発番され数量が追加
・グレード別グロス管理に向いている商品
– グレードごとに販売金額が変わらない商品 例)トレーディングカードのシングル
例)
・グレード『新品』を指定し入庫時は、既存のグレード『新品』在庫コードに数量のみ追加(在庫コードがないときは新たに発番)※グレード『未使用』も同様です。
・グレード『中古A』『中古B』『中古C』『中古D』を入庫時は、『‐』と同様に常に新しく在庫コードが発番
【店頭買取】画面において、買取商品に入力します。
グロスモード『デフォルト』で登録したカタログは、以下のように「グロス」と表示されます。
引き続き買取処理を進めます。
※こちらのケースの状態のまま【保存】ボタンをクリックすると、買取確定がされなくともカタログは作成されます。
・新品・未使用のみグロス管理に向いている商品
– 同型モデル(JANコードや型番が一緒)の商品を新品で仕入れることもあれば、中古として買い取ることもある商品 – ゲーム機本体 – ゲームソフト – メディア系(CD、DVD)
2回目以降の買取時に、商品検索して同じカタログを選択して買取することも可能ですが、あらかじめPDから始まるカタログコードを印刷し、バーコードリーダーで読み取るという方法もございます。
次の画像のように、グロス管理商品のカタログコードを全て印刷した一覧をレジ付近にご準備いただくと便利です。
※販売にて販売商品を登録の際は、PDコードまたはITコードのどちらのバーコードでも同様の操作が可能です。
※棚卸しの際はITコードを読み取りする必要がありますので、ご注意ください。
※グロス管理する商品も、個別管理の在庫と同様に【在庫】メニューの「品出し待ち」画面から品出し処理を行う必要があります。
通常では店頭に並ぶ商品は、ITから始まる商品コードのラベルを貼り付けて販売いたします。
しかしグロス管理の商品は、細々した商品が多数あるため、各商品にバーコードを貼り付けしないことが多いかと思います。
以下に、バーコードのないグロス管理している商品を、お客様が購入される際の流れを解説いたします。
まずは、通常の販売時通り、【店頭販売】メニューより【新規販売】画面を開いてください。
お客様が購入されるグロス管理商品のPDコード(またはITコード)をバーコードリーダーで読み取ります。
すると、次のような「詳細編集」画面が表示されます。
「販売価格」を確認のうえ、「数量」を入力して画面右上の「×」印をクリックして閉じます。
※この画面で販売価格の変更や、割引を設定することも可能です。
その後、通常通り販売を完了させてください。
※グロス管理商品の販売時の原価は、販売時点での同カタログ内に存在する在庫原価の総額を在庫数で割った平均金額です。
なお、販売時にグロス管理商品PDコードを読み取りの際、複数の在庫コード(ITコード)が表示される場合は、以下のヘルプガイドを参照のうえ対応してください。
同カタログ・同グレードのグロス管理商品で複数の在庫ITコードを統一するにはどうしたらいいか | ユーザーヘルプサイト
同カタログ・同グレードのグロス管理商品で複数の在庫ITコードを統一するにはどうしたらいいか - 公開日:2021年11月08日 - 更新日:2024年02月02日 グロス管理商品のカタログ管理コード(PDコード)に対して複数の在庫コード(ITコード)が存在する場合は、次のように運用してください。 販売の際は、販売商品の検索にてPDコードを入力して表示される複数のITコードのうち、一番下に表示されるITコードから販売操作してください。 そうすることで、最新の統一ITコード以外の在庫を販売していずれ在庫数が『0』になりますと、統一ITコードのみで在庫の管理運用が可能となります。 なお、一番最後に新規で買取・仕入された時に作成されたITコードが、全店舗統一のITコードとして登録されます。 ※既に同じPDコードに対して個別のITコードが複数ある場合は、その時点で一番最後に作成されたITコードが今後の統一ITコードになります。 この記事は役に立ちましたか? 送信中止 ご意見ありがとうございます!
ユーザーヘルプサイト

個別管理の商品を店間移動する場合は、移動後も在庫コード(ITコード)は変わりません。
一方で、複数の在庫コードが存在するグロス管理商品(PDコード)を移動された場合は、在庫コードが変わる場合があります。
その際は、以下のようなメッセージが表示された場合は、必ず商品ラベルを印刷のうえ張り替えを行なってください。
以上が、グロス管理についての解説となります。
その他ご不明点ございましたら、ReCOREのヘルプチャットをご利用ください。