カミナシレポート

「始終業点検」とは、その名の通り「始業・終業時の機械や現場のチェック」のことを指します。

最も現場で活用されている帳票であり、最も多くカミナシに登録されているひな形であるといっても過言ではありません。

とはいえ各工場の製造品により、共通点もあれば、異なるところもあります。

 

始終業点検は、他のチェックリスト同様に

  • いつ(どんなタイミング・頻度で)

  • 何を(どんなチェック項目で)

  • 誰が(記録者・承認者)

で構成されています。

紙帳票であれば、縦に点検項目、横に日付を並べ、1週間分をまとめて点検、といった形式が多いのですが、どのお客様の帳票を見ても、常につきまとう紙帳票の制約条件「A4サイズ」に対して「いかに情報を詰め込むか」の試行錯誤の様子が見受けられます。

手書きであることも重なり、必然と「◯✕」が並ぶ「表形式」での記録が多くなっているのではないでしょうか。

 

記録漏れ防止やトレーサビリティ向上のために、精度を高めるカミナシの使い方があります。お手元の帳票・ひな形を確認しながら、早速取り入れていきましょう!

 

  1. 点検内容を「質問」として設定する

    まずはお手元にある点検内容を、「質問」として記入していきましょう。複数の機械の点検を行う場合には、セクションを活用して、機械名を入れてみましょう!

    紙の帳票と異なり、一問一答形式のようになるので、質問文を問いかけ口調にされるユーザー様が多いです。

    例:

    紙→「電源確認」

    カミナシでは→「電源は入っていますか?」

  2. 回答形式を「選択肢」に設定するおそらく回答の方法としては◯や✕、✓などが多いのではないでしょうか。以下のように、回答形式を選択肢にして、◯・✕という選択肢を作成し設定しましょう。

  3. 必須・時刻を記録に表示するを活用する必須項目にしたい場合には、必須に✓を入れます。こうすると抜け漏れが防げます。また、紙帳票で記録していたときに、時刻を記録していた場合には、「時刻を記録に表示する」に✓を入れましょう。そうすると、記入することなく自動で時刻が記録されます!

 

始終業点検を◯✕のみで終わらさず、実際の写真記録をしている事例をご紹介します。

  1. 点検時の理想の状態を示す画像を質問の中に埋め込みます

    例えば「ベルトに破損や欠けはありませんか?」という質問に対する回答フォームとして「選択肢」を設定すると、画像をアップロードできるようになります。そこに「こういう状態が正解です」という画像をアップロードしてあげると、記録するユーザーは迷わないですみます。

  2. 点検内容が✕になった場合、条件分岐を使用して画像での記録をする

    ベルトに破損や欠けがある、となった場合にのみ、問題の写真を撮影してもらうようにします。✕を選択した場合に分岐するようにし、回答は「画像」で設定してみましょう。

    逸脱時、どのように対応したかを記録したい場合には、回答「テキスト」もしくは事前に用意した「選択肢」などで、記録を残せるように設定すると良いです。

 

スケジュールは、基本的にタイプ「日にち」頻度「毎日」で設定することが多いです。

点検の頻度にあわせて設定を行いましょう。

 

以上、始終業点検をカミナシで記録する場合の工夫についてお届けしました。

ぜひ自社のルールに併せて、取り入れてみてくださいね!

 

※本記事はあくまで各社でご利用いただいている事例を抽象化し、参考事例としてご紹介するものです。チェック項目や基準数値などはダミー値であり、実際のひな形作成にあたっては自社のルールに合わせて作成いただけますようお願いいたします。