安全巡視点検とは、作業場所をパトロールしながら作業環境に不備がないかチェックすることです。これにより、労災を未然に防止したり、作業者が安心して働ける環境づくりを推進できます。
安全巡視点検を怠った結果、労働災害が発生すると、損害賠償や行政処分、刑事罰などを問われる可能性があり社会的な信用低下を招くリスクがあります。
点検内容は各工場で異なりますが、本稿では一般的な安全巡視点検をカミナシで作成するポイントを解説していきます。
安全巡視点検表は大きく分けて3つの要素で構成されます。
点検情報(いつ、誰がチェックしたのか)
具体的な点検項目
是正が必要な場合の対応
是正前の写真撮影
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どのような点検項目を入れるかは以下の三つの観点を参考に決めましょう。
危険な行動をとっている人はいないか
決められた手順を守っているか?
高所作業や有機溶剤など危険なものを無視・軽視していないか
事業場内、設備・装置は安全な状態になっているか
事業場内の床・壁・扉・階段に不備はないか
設備・装置を使用する人や周辺の人に危険が及ぶ可能性がないか
暑さ・寒さをはじめとした環境に問題がないか
5Sは徹底できているか
ゴミが散乱している、工具が床に置いてあるなど、5Sが不十分な点がないか
それにより危険が生じていないか
記録漏れ防止やトレーサビリティ向上のために、精度を高めるカミナシの使い方があります。お手元の帳票・ひな形を確認しながら、早速取り入れていきましょう!
点検項目が多くなると、どの場所の点検項目なのか分かりづらくなりがちです。そこで、単純に質問を並べるのではなく、セクション機能を使ってチェック場所ごとに質問をまとめると見やすくなります。
またセクションの順番は実際の点検順序に並び替えておくと、作業しやすい点検表になります。
■記録アプリ(Web)
単純な○×の記録だけでなく、より具体的な状況がわかるよう、点検不備があった箇所のビフォー、アフターを写真で記録するのがおすすめです。
そのためには、不備があった場合に写真を撮る質問が出るよう、条件分岐設定を入れるのがおすすめです。
■記録アプリ(Web)
以上、安全巡視点検をカミナシで記録する場合の工夫についてお届けしました。
ぜひ自社のルールに併せて、取り入れてみてくださいね!
※本記事はあくまで各社でご利用いただいている事例を抽象化し、参考事例としてご紹介するものです。チェック項目や基準数値などはダミー値であり、実際のひな形作成にあたっては自社のルールに合わせて作成いただけますようお願いいたします。