製品の検査にはさまざまな方法がありますが、作業工程内での一番身近な検査が官能検査です。
官能検査とは、人間の五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)を使って品質を判定する方法であり、見た目・味・香り・食感などの品質特性を、感覚で判定基準と対比して合否を判定する検査方法です。
検査項目や実施後のデータ活用は各社様々かと思いますが、シンプルな形のものをご紹介します。
実施概要(製品名・製造日など)
検査対象の写真撮影
繰り返しセクションを付けて複数製品のレポートを実施
検査項目は数値で入力し「◯点〜▲点」のルールを設定
ルール設定しておくと、明らかな入力ミスなどを防ぐことが可能です
検査官の人数に合わせてセクションを作成
「ひな形の質問を、セクションやページで整理する」をご参照ください
記録漏れ防止やトレーサビリティ向上のために、精度を高めるカミナシの使い方があります。お手元の帳票・ひな形を確認しながら、早速取り入れていきましょう!
◾️種類が多い場合にも対応するため選択肢に「その他」を追加する
対象となる製品種類の選択肢を増やしすぎるのではなく、よくチェックをする製品を厳選して選択肢として作成し、あまり頻度が高くないものについては「その他」でテキスト入力をすると記録者側の負担を軽減することができます。
◾️計算式で人による点数のバラつきや検査の甘辛をチェックする
計算式機能で検査項目の合計点数を自動計算し、検査者による点数のバラつきや甘辛などをチェックし、検査者のスキルを標準化するためのデータの二次利用としてもご活用いただけます。
※ご契約のプランによっては、Excel変換機能からExcelデータとしての出力も可能です。
◾️「従業員」を登録し、記録者の入力負担を軽減する
回答に「従業員」を設定すると、これまで紙に自分の名前を記入していた部分の手間が省け効率化につなげることができます。
数値にルールを設定しておくことで、明らかな入力ミスを防ぐことができます。
また、初めて検査を実施するメンバーには「●点満点」という社内ルールを周知することができ、教育的な面でもご活用いただくことができます。
正常値として社内で決められている点数を設定します。
■記録アプリ(Web)
記録者(iPad)からもルールがパッと見て分かるため、わかりやすくなります。
以上、官能検査をカミナシで記録する場合の工夫についてお届けしました。
ぜひ自社のルールに併せて、取り入れてみてくださいね!
※本記事はあくまで各社でご利用いただいている事例を抽象化し、参考事例としてご紹介するものです。チェック項目や基準数値などはダミー値であり、実際のひな形作成にあたっては自社のルールに合わせて作成いただけますようお願いいたします。