カミナシレポート

HACCPにおけるCCPは、危害要因分析と並び、食の安全を守るため欠かせない役割になります。食品そのもの(中心部の加熱温度)だけでなく、冷蔵庫や冷凍庫、オーブンなどの周辺機器の温度管理も非常に重要になってきます。

 

CCP(温度記録)は、他のチェックリスト同様に

  • いつ(どんなタイミング・頻度で)

  • 何を(どんなチェック項目で)

  • 誰が(記録者・承認者)

で構成されています。

対象となる温度の確認を行い、温度を数値で入力するという記録をされている運用がほとんどです。

温度の記録と合わせて、たとえば冷蔵庫や冷凍庫であれば、そもそも扉が閉まっているか、保管物は問題ないか、など温度以外のチェック項目を合わせた帳票とするのも良いでしょう。

 

記録漏れ防止やトレーサビリティ向上のために、精度を高めるカミナシの使い方があります。お手元の帳票・ひな形を確認しながら、早速取り入れていきましょう!

 

温度については、数値入力で記録を行うと良いでしょう。回答で「数値入力」を選択した場合は、任意の単位と、自由にルール設定を行うことができます。ルール設定を活用することで、「○度〜○度の間でなければ違反」「○度以下でなければ違反」「○度以外は違反」という設定をすることができます。

▲冷蔵庫内が-1℃〜6℃以外は逸脱とした帳票設定例になります。

 

温度記録は、1つの帳票に全ての時間帯を記録するパターン、時間毎にひな形を作成し商品毎に温度記録するパターン、計測物(冷蔵庫、商品)毎にひな形を作成し、時間毎に温度記録を残すパターンがあります。

自社に合わせて記録も管理もしやすい、ひな形を選択するのが良いでしょう。

▲1枚のひな形にすべてをまとめた帳票作成例

 

▲時間毎に温度記録を残した帳票作成例

 

以上、温度記録をカミナシで記録する場合の工夫についてお届けしました。

ぜひ自社のルールに併せて、取り入れてみてくださいね!

 

※本記事はあくまで各社でご利用いただいている事例を抽象化し、参考事例としてご紹介するものです。チェック項目や基準数値などはダミー値であり、実際のひな形作成にあたっては自社のルールに合わせて作成いただけますようお願いいたします。