ご利用ガイド

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Shopify Hub

ShopifyとWMSの注文及び配送データを活用したCSの自動化機能を提供します。コマースHubを利用するとよくある注文・発送のお問い合わせをオペレーターの対応なしに効率化することができます。

Shopify Hubの紹介に先立ち、Shopify Hubを理解して活用できるように、関連する重要用語を定義します。

  • コマンド:特定のタスクを実行できるようにする「命令語」です。

    • ALFがコマンドの中から顧客の問い合わせ内容を処理するのに適したコマンドを選択して自動的に答えることができます。(→ALFのガイドを確認する)

    • 顧客またはスタッフが / (スラッシュ)+命令語を入力してコマンドを手動で利用することもできます。

  • アプリストア:様々なコマンドで構成されたアプリをインストールできます。Shopify Hubもアプリストアでインストールして使えるアプリの1つです。今後、自由にアプリを作成、登録して他の方と共有できるように提供する予定です。

ShopifyとWMS(物流管理システム)の注文と在庫データを活用し、顧客がよくする質問を顧客自身で解決できるコマンドを提供します。顧客が問い合わせをするチャット画面で「/」キーを押すと利用できるコマンドを確認することができ、希望するコマンドを選択して顧客が直接実行することができます。

AIエージェントALFを利用している場合はALFが会話の脈絡を理解し、顧客が問い合わせをする際に適切なコマンドをレコメンドします。

顧客が以下の3つのコマンドのいずれかで処理できる質問をすると、AIエージェント「ALF」がコマンドをレコメンドします。

現在は購入履歴の照会、発送予定日の照会、注文キャンセル、配送先の変更のコマンドを提供します。今後は返品、交換、入荷予定日の照会などより多様なコマンドを追加していく予定です。

  1. 注文履歴の照会

    • 最新の注文3件について以下の情報を顧客が直接確認できます。

      • 注文番号

      • 注文ステータス(入金前、発送準備中、配送中、配送完了、返品中、返品完了、交換中、交換完了)

      • 注文商品

      • 注文別に「詳細を見る」をクリックすると、注文別に発送予定日を確認したり、注文キャンセルすることができます。

  2. 発送予定日の照会

    • WMSを連携した場合にのみ、発送予定日のコマンドを利用できます。

    • 「発送準備中」ステータスの注文5件の発送予定日を顧客が直接確認できます。

  3. 注文キャンセル

    • 「発送準備中」ステータスの注文5件に対する注文を確認し、顧客が直接キャンセルすることができます。

    • 注文キャンセルが発生した際には、カード決済の返金まで自動で処理されるように設定できます。

    • ただし、注文の一部キャンセルはサポートしていません。

  4. 配送先の変更

サイトにチャネルトークを設置していない場合

Shopifyサイトにチャネルを連携する必要があります。ガイドに沿ってチャネルを連携してください。(→Shopifyの連携ガイドを確認する)

サイトにチャネルトークを設置している場合

  • Shopify管理画面の [アプリ] - [Channel Talk] でチャネルが連携されていることを確認してください。

[チャネル設定] - [外部サービス連携] - [アプリストア] で以下の2つのアプリを設置してください。

  • Shopify Hub

  • LOGILESS

    • WMSなしでShopify Hubのみを利用する場合、発送予定日のコマンドの利用はできません。

[チャネル設定] - [外部サービス連携] - [アプリストア] - [Shopify Hub] で以下の設定をします。

  1. WMSの選択

    • 現在はLOGILESSとの連携のみサポートされています。他のWMSについても今後ご提供予定です。

    • WMSを選択しない場合、発送予定日を除く注文履歴と注文キャンセルコマンドの利用が可能です。

  2. 注文キャンセルコマンドの設定

    • 処理方法

      • キャンセル完了:顧客が注文キャンセルコマンドを利用した場合、キャンセルおよびクレジットカードの返金まで自動的に処理されます。(決済手段がクレジットカードで、全額返金の場合のみ、自動的に返金処理されます。)

      • キャンセル申請:顧客が注文キャンセルコマンドを利用した場合、キャンセル申請まで処理されるため、返金処理を別途行う必要があります。

    • 許容期間の設定

      • 許容期間を設定しない場合、注文後注文キャンセルボタンが表示されません。

      • 許容期間を設定すると、顧客が注文を完了した後、許容期間までのみ注文キャンセルが可能で、それ以降は注文キャンセルができません。

      • 許容期間を0日N時に設定した場合、注文タイミングによって挙動が異なります。 (→詳細を確認する)

    • キャンセル不可のタグ

      • 注文: Shopify側で該当の注文タグが付与された注文は、顧客側でキャンセルできません。

      • 商品:Shopify側でで該当の商品タグが追加された商品が一つでも含まれている注文は、顧客側でキャンセルできません。

  3. 配送先変更のコマンドの設定

    • 許容期間の設定

      • 許容期間を設定しない場合、注文後注文キャンセルボタンが表示されません。

      • 許容期間を設定すると、顧客が注文を完了した後、許容期間までのみ注文キャンセルが可能で、それ以降は注文キャンセルができません。

      • 許容期間を0日N時に設定した場合、注文タイミングによって挙動が異なります。 (→詳細を確認する)

  4. コマンドの有効化

    • 全ての設定を保存後、利用したいコマンドをオンにします。

Shopify Hubをインストール後、コマンドを通して注文キャンセルをするためにShopify管理画面にてチャネルトークアプリの権限を変更する必要があります。

  1. [Shopify管理画面] - [設定] - [アプリと販売チャネル] - [Channel.io] をクリックします。

  1. 右上に表示されている [アプリを開く] をクリックします。

  1. データのアクセス権限を更新します。

  1. 権限の詳細で注文を表示するから注文を編集するに変更されていることを確認してください。

  1. LOGILESSアプリをインストール後、表示されるRedirect URLをコピーします。

  1. LOGILESS Developersにログインし、LOGILESSアプリと連携するアプリケーションをクリックします。

    • アプリケーションがない場合は [新しいアプリケーション] をクリックして登録してください。アプリケーションの登録にはLOGILESSの審査を受ける必要があります。

(→LOGILESS Developers管理画面)

  • [主な利用予定のAPI] にて以下4つの権限を保有している必要があります。

    • 受注伝票

    • 出荷伝票

    • 入荷予定伝票

    • 店舗

(既存のアプリケーションで該当権限を保有していない場合は、新規でアプリケーションの申請をする必要があります。)

  1. 連携するアプリケーションの画面に入り、右上の [編集] をクリックします。

  1. [URLを追加] をクリックし、最初にコピーしたRedirect URLを入力後に [編集する] を押します。

LOGILESSアプリをインストール後、以下の項目を入力します。

  1. マーチャントID

  2. クライアントID

  3. クライアントシークレット

  • LOGILESSの管理画面

    • 管理画面をブラウザで開き、URL内の①マーチャントIDを確認します。

  • LOGILESS Developers

    • LOGILESS Developersで連携するアプリーション情報を開き、②クライアントIDクライアントシークレットを確認します。

    (→LOGILESS Developers管理画面)

コマンドは以下の2つの方法で利用できます。

1.ALFを利用する

顧客が入力した内容によってAIエージェントALFが自動でコマンドをおすすめします。Shopify Hubはコマンドが含まれているアプリのため、ALFが有効化されていないと作動しません。

ALFがコマンドをおすすめするためには、以下の2つが設定されている必要があります。

  • [AIタブ] - [設定] で「コマンドで回答」をONにし、

  • 利用中のワークフローのステップで「AIエージェント(ALF)で対応」をONにすると、該当のステップでALFを利用できます。

2.手動でコマンドを呼び出す

顧客が入力窓で直接 /(スラッシュ)を入力した時に表示されるリストから選択したり、直接命令語を入力して利用できます。

[チャネル設定] - [外部サービス連携] - [アプリストア] - [Shopify Hub] - [ダッシュボード]からコマンドのダッシュボードを確認できます。

Shopify Hubのアプリを設置すると、ダッシュボードが表示されます。

コマンドを実行した注文の注文番号、コマンドの種類、ステータスなどを確認できます。左上の[すべて]からはステータスでのフィルタリングが可能です。また、右上からは注文番号での検索も行えます。

項目名

意味

注文番号

Shopifyから連携された注文番号を表示します。

ステータス

• 申請中:顧客が注文キャンセル / 配送先変更をリクエストした状態です。

  • 完了:注文キャンセル / 配送先変更が完了した状態です。

処理タイプ

利用したコマンドを表示します。具体的には、注文キャンセルや配送先変更のコマンドがあります。

要請日

顧客がコマンドをリクエストした日時を表示します。

ID

コマンド1件ごとに付与されているIDです。

注文リストの右側にある矢印から、該当の注文のチャットに遷移できます。また、リンクボタンをクリックすると、該当のコマンドの共有リンクを取得できます。

  1. 商品情報

    • 注文キャンセルや配送先変更が行われた商品の情報を表示します。

    • Shopifyに登録されている料金、個数、サイズと、注文キャンセルの場合はキャンセル理由も表示します。

  2. 注文情報

    • 決済の方式、決済金額、配送先の情報を表示します。

    • 配送先変更のコマンドが実行された場合は、変更後の新しい住所を表示します。

  3. 顧客情報

    • コマンドを実行した顧客の情報を表示します。

  4. タイムライン

    • コマンドが実行されてから完了するまでのタイムラインを表示します。

費用は発生しますか?

Shopify Hubは、有料プラン+ワークフロー+AIエージェントALFの3つの利用量が必要になります。

Shopify Hubを設定してみましたが、顧客の立場でテストしてみることはできますか?

テスト用に限定公開のワークフローを作成し、その顧客用リンクから直接テストしてみることができます。この際、ワークフローの利用量が発生しますのでご注意ください。

外部メッセンジャーで流入した問い合わせにも使えますか?

顧客がチャネルトークを使って流入した問い合わせでのみALFが作動するため、外部メッセンジャーを通じて流入した問い合わせにはShopify Hubをご利用いただけません。

Shopify Hubの設定で注文キャンセルと配送先変更の許容期間を0日n時に設定した場合、どのように動作しますか?

許容期間を「0日n時」に設定した場合は、次のような挙動になります。

  • 0日15時の場合:当日15時以前の注文は当日15時まで、当日15時以降の注文は翌日15時までキャンセルまたは配送先変更が可能です。

  • 1日15時の場合:注文時点に関係なく、翌日15時までキャンセルまたは配送先変更が可能です。