委託仕入について

本ガイドでは委託仕入について解説します。

Misano Yamada2025-04-15

こちらの記事では、業者から委託販売や消化仕入によって商品を仕入を行う場合の処理について解説いたします。

委託販売の場合:卸売業者やメーカーが販売手数料を小売店支払う 消化仕入の場合:一般的な仕入 と同じように売上と原価が計上される

なお、【ケースリスト】より仕入ケースのデータをダウンロードすることで、契約中の管理をすることが可能です。

項目

説明

委託仕入について

【委託仕入】 委託元から委託先に販売を委託し、販売後に委託料を元に手数料が委託先の売上となります。 委託元へは販売額から手数料を差し引いた金額を支払います。

委託元への支払い金額 = 販売金額 - 手数料(委託料)

消化仕入について

【消化仕入】 販売と同時に仕入れが発生する形式となります。 買取額合計という名目で販売金額に対して委託料を委託元に支払います。 委託先は手数料ではなく、販売額と委託料の差額を粗利として受け取ります。

販売と同時に仕入れが発生するので、販売金額に対して、委託料を委託元に支払います。

委託元への支払い金額 = 買取額合計(委託料)

取引先から商品を委託された際、【委託仕入】メニューより【新規仕入】を行います。

取引先の会員を指定します。

会員登録済みであれば、「会員情報」に該当する法人企業の「会員コード」または「会社名」を入力後に【検索】をクリックのうえ、該当する取引先を選択します。

登録されている会員を表示すると、次のように表示されます。

※取引履歴のあるメニューには、緑の丸いアイコンが表示されます。

なお、【取引履歴】画面において【他店舗の履歴を含める】にチェックをつけると、全店舗の取引履歴が表示されます。

※会員未登録の場合は、【仮会員を発行】ボタンをクリックして、会員登録を行います。 仮会員を発行することで、取引完了後に「会員」メニューの「会員リスト」画面より会員コードを検索のうえ会員の詳細情報を登録することも可能です。

ケース右上にある【設定】をクリックして、取引企業に応じて委託仕入の状況や仕入単価の税設定をします。

契約種別:当該ケースの取引状況について、『消化仕入』『委託仕入』のいずれか一方を選択します。

委託料税:計算された委託料について、『税抜』・『税込』どちらか一方を選択します。 委託料調整税:委託料調整を、税抜価格から調整する場合は『税抜から』、税込価格から調整する場合は『税込から』を選択します。

上記を選択されていない場合、基本の設定は以下となっております。

契約種別:『委託仕入』 委託料税:『税抜』 委託料調整税:『税込から』

上記の設定とは異なる設定で登録されたい場合は、仕入操作において毎回必ず設定を行ってください。

委託仕入の契約種別「委託仕入」、「消化仕入」について、仮確定までは操作手順は一緒です。 委託商品の入庫については、どちらの契約種別の場合でも、Step④委託仕入ケースの作成を参照ください。

上記Step③で「契約種別」などの設定を選択したら、委託仕入商品の入力をします。 【委託仕入商品】項の【商品を検索】欄に委託仕入商品のJANコードやカタログ(PDコード)をバーコードリーダーで読み取る、または、商品名を検索します。 該当する商品が表示されたら、商品を選択します。 ※該当する商品がない場合、【新規商品の登録】から追加ください。 ※バーコードのアイコンをクリックし、起動したカメラからバーコードの読み取りも可能です。(添付画像緑枠部分)

商品毎に以下の項目をそれぞれ選択および入力を行います。

✳︎マークは必須入力の項目です。

✳︎数量:半角数字で数量を入力。 ✳︎委託料:金額または販売単価への比率(%)を入力します。 ✳︎販売単価:販売時の金額を入力します。 ✳︎グレード:『新品』、『中古A』、『中古B』、『中古C』、『中古D』、『未使用』より指定します。 棚番号:選択または半角英数字で入力します。商品の保管時に識別する内容を入力します。 コンディションタグ:事前に登録されている商品の状態を表すタグより指定が可能です。コンディションタグ項をクリックすることで候補が表示されますので該当するものを任意で選択します。 コンディション詳細:自由記載項目です。特記事項や補足があれば入力します。 商品メモ:自由記載項目です。

※【設定】メニューより【在庫属性設定】において登録されている場合は、各在庫の属性内容が表示されます。設定状況により必須入力も異なります。

【詳細検索】を利用することで、カテゴリやカタログの商品属性などの情報を元に検索が可能です。

例)Louis Vuitton(ルイヴィトン)のトップスを買取する場合

【詳細検索】より以下を指定し【検索】を行うことで、適切なカタログを絞り込んで選択することが可能です。

  • 【商品カテゴリ】:『衣類>レディース』

  • 商品属性【ブランド】:『Louis Vuitton(ルイヴィトン)』

 

入庫が完了する前であれば、買取情報を引き継いだまま、別のカタログへ変更することが可能です。

手順

①「PD編集」をクリック

②表示されたカタログ編集画面で、商品カタログを検索

③ページ最下部の【カタログを更新する】をクリック

委託仕入商品の入力作業後、数量や金額に間違いがないかを確認します。 確認後に【仮仕入を確定する】ボタンをクリックします。

 

クリック後、次のような再確認メッセージが表示されますので問題なければ【OK】をクリックします。

定完了後は、検索フォームがグレーアウトされ、カタログの変更を行うことができません。 適用されたカタログの情報のみ編集が可能です。

入庫確定段階で販売がされるまでは画像のように、「預かり売上合計」や「手数料」の金額は「¥0」となります。 実際に店頭販売や一般販売、EC販売が確定されることで金額の反映がされます。

この際、入庫商品の【在庫ラベルを印刷する】をクリックされますと入庫された商品の在庫ラベルが印刷されますので、商品へ貼り付けください。

【在庫】メニューの【在庫リスト】より対象商品の左側にチェックをつけて、【全○件一括操作】の【在庫ラベル印刷】をクリックして印刷することも可能です。

 

委託仕入により仮仕入された在庫は、「委託在庫」として登録されます。

なお、【在庫>在庫リスト】において、以下のように表示されます。

・【在庫情報】:『委託在庫』

・【在庫(販売可)】:仮仕入を確定して入庫した商品の数量

この時点では在庫の入庫のみ確定した状態です。支払い未確定のためダッシュボードや経理レポートの仕入は反映されておりません。

経理レポートの「在庫推移」にて【委託在庫】をクリックすると、【委託入庫】にて仮仕入を確定して入庫された【点数】を確認することが可能です。

なお、委託仕入にて入庫した委託在庫の原価は委託仕入の契約種別関係なく、『¥0』となります。

店頭販売や一般販売、EC販売ケースから、委託在庫の販売をおこないます。

各販売機能のケース作成等の操作については以下のヘルプページをご参照のうえ、操作ください。

店頭販売の操作について

本ガイドでは店頭販売の操作方法について解説します。

店頭販売の操作について

一般販売(業者販売)について

本ガイドでは一般販売の操作方法について解説します。

一般販売(業者販売)について

委託仕入の仮確定時に入力した『販売単価』を在庫リストや販売ケース画面から金額の変更をした場合、 画像の様に委託仕入の【委託仕入商品】の『販売単価』はケース作成時の金額が表示されます。

画面右側の『預かり売上』の金額は、変更後の販売金額が反映されます。

委託元への支払金額(手数料や買取金額)は、更新後の販売金額から計算されます。

委託仕入のケース作成時に契約種別を『委託仕入』で選択した場合の委託仕入ケースの契約終了について解説します。

契約種別【委託仕入】の場合

入力した「委託料」が『手数料』として表示されます。 『販売額合計』から『委託料』を差し引いた金額が【支払金額】となり、委託元へ支払う金額となります。

契約種別【消化仕入の場合】

入力した「委託料」が『買取額合計』」として反映されます。 この『買取額合計』が委託元へ支払う「支払金額」となります。

【契約を終了する】ボタンをクリックする前に【支払方法】をご確認のうえ選択します。 ※2025年6月時点、支払方法『現金』を選択して契約終了することが可能になりました。

【契約を終了する】ボタンをクリックする前に【支払方法】をご確認のうえ選択します。 ※2025年6月時点、支払方法『現金』を選択して契約終了することが可能になりました。

契約終了後のケースのステータスは『契約終了』と表示されます。

未販売で委託仕入ケースの契約を終了した場合、【預り売上合計】や【手数料合計】、【支払金額】は『¥0』で表示されます。 この場合、在庫は委託元へ回収されるため在庫(販売可)】も『0個』となります。

未販売であった委託在庫の詳細画面の【在庫履歴】には『委託仕入回収』として出庫処理されます。

支払いを行う場合、まずは【支払いを確定する】ボタンをクリックします。

支払いが確定すると、画像のようにステータス『支払い済み』となり、ケースが確定されます。

委託仕入の画面では、取引先より受け取られた請求書や納品書などを各ケースごとに以下の方法で保管することが可能です。

・ファイルをアップロードする ・スキャナから読み込む ・カメラを起動して撮影したものをアップロードする方法

当該書類を複合機にセット後、上記画像の「スキャナから読み込む」をクリックしてください。 スキャンが正常に完了されますと画像のように読み込んだデータが表示されます。

すでに当該書類をPDFなどのデータにされている場合には、「ファイルをアップロードする」をクリックしてください。

アップロードが正常に完了しますと、画像のようにアップロードしたファイルが表示されます。

当該書類をご準備のうえ、上記画像の「画像を撮影」をクリックしてください。

カメラが起動しますので、撮影を行ってください。

撮影しデータが表示されます。

以上が委託仕入についてに関する解説となります。

ご不明点等ございましたら、ヘルプチャットもご利用くださいませ。