• ファンクラブを退会した顧客の退会回数を、顧客タグで自動的に累積カウントする方法がわかる

  • 退会(解約)のたびに古いタグを外して次の段階のタグに付け替える、Shopify Flowの仕組みを作れる

ファンクラブに限らず、オンラインサロンやリピート型のサブスク全般で利用できます。「何度も入退会を繰り返す顧客」「一度きりで離れた顧客」を数字で見分けられるようになります。

※本記事はShopify Flowを使った活用アイデアの一例です。Shopify Flowは定期購買アプリではなくShopify標準の機能のため、詳しい仕様や操作方法はShopifyのヘルプ・サポートへご確認ください。

サブスク型のファンクラブでは、退会したあとに再入会する顧客が一定数います。ですが、Shopify標準では「その顧客が過去に何回退会したか」は記録として残りません。

退会回数を顧客タグで累積しておくと、顧客の傾向を数字でつかめます。

顧客理解の向上:「この人は入退会を何度も繰り返すリピーターだ」「この人は初めての退会だ」を一目で判別でき、セグメントを分けた施策につなげられます。たとえば再入会が多い顧客には復帰特典を用意する、初回退会の顧客には引き止めメールを送る、といった出し分けが可能になります。

退会イベントが発生するたびに、現在のタグを確認して次の段階のタグに付け替えます。

  • タグ設計退会1回目退会2回目/…/退会9回目退会10回目以上

  • トリガー:定期購買の解約時

  • 判定:初回退会かどうかをまず判定し、2回目以降は現在のタグに応じて分岐する

顧客が持つ退会回数タグは常に1つだけで、退会するたびに「古いタグを削除 → 次の段階のタグを付与」を繰り返します。

Shopify Flow アプリ(無料)をインストールしておきます。ゼロから作る場合は下記の手順で、配布している .flow ファイルを使う場合はFlowアプリの「ワークフローを作成 → インポート」から読み込めます。

累積の段階に応じたタグ名をあらかじめ決めます。本記事では以下を使います。

退会1回目退会2回目退会3回目退会4回目退会5回目退会6回目退会7回目退会8回目退会9回目退会10回目以上

1.トリガー:定期購買アプリの「解約時」を選択

2.【Step 2】初回退会かどうかを判定:条件の対象を「顧客タグ(いずれも該当しない/None of customer tags)」にし、退会1回目退会2回目/…/退会10回目以上 を各行「次の値と等しい」で指定して OR でつなぎます。これで「どのカウントタグも持っていない=初回」かどうかを判定できます。

 ・YES(どのカウントタグも無い=初回) → 退会1回目 を付与 

 ・NO(いずれかのカウントタグを持つ=2回目以降) → 現在のタグを確認して、下記のように段階を1つ進める

3.2回目以降の分岐:現在のタグに応じて、古いタグを削除して次のタグを付与します

・退会1回目 → 削除して 退会2回目 を付与

退会2回目 → 退会3回目

・退会3回目 → 退会4回目

退会4回目 → 退会5回目

・退会5回目 → 退会6回目

・退会6回目 → 退会7回目

・退会7回目 → 退会8回目

・退会8回目 → 退会9回目

・退会9回目 → 退会10回目以上

4.ワークフローをオンにする

フロー図:

退会回数タグを更新.flow
32.2KB

タグ名は全ステップで完全に一致させてください。 付与するタグ・削除するタグ・判定条件のタグ名が1文字でも異なると、正しくカウントが進みません。特に「退会」と「解約」の表記ゆれ、全角・半角の数字の違いに注意します(初回付与だけ別表記になっていると、2回目以降も初回と誤判定され、カウントが1から進まなくなります)。

  • 退会回数タグは常に1つだけ持つ設計です。付与とセットで必ず「古いタグの削除」を行います

  • タグの付け替えはFlowの実行タイミングに依存するため、退会から反映まで数分程度かかる場合があります

  • 累積したタグは、顧客セグメントの条件(customer_tags CONTAINS '退会3回目' など)として使えます。再入会が多い顧客への復帰特典、初回退会者への引き止め施策など、セグメント別の出し分けに活用できます